柚子町そおってこんなところ
柚子町そお(鹿児島県曽於市)は、鹿児島県の東北、都城盆地に位置し、北には霊峰高千穂を仰ぎ、西には活火山の桜島を望む、大自然に囲まれた町です。柚子町そおの魅力と、九州でもトップクラスのゆず産地になるまでの歩みをご紹介します。
曽於(そお)市について
豊かな自然と歴史ある文化が彩る町
曽於市は、鹿児島県の東側・大隅半島の北部に位置し、2005年に曽於郡の末吉町(すえよしちょう)、財部町(たからべちょう)、大隅町(おおすみちょう)が合併して誕生しました。
市の面積は約400キロ平方メートル、人口はおよそ3万4000人。隣接する宮崎県都城市と生活圏や文化面などでのつながりが深く、自然と気候に恵まれて畜産や農業が盛んな町です。
肥沃な大地、大淀川源流の澄みきったせせらぎなど美しい自然に囲まれた曽於市は、景勝地やパワースポット、温泉・アウトドア施設などが点在しています。
その恵みを存分に受け取り、人々は心身ともに健康な暮らしを享受しています。
幸運の財大吉(たからだいきち)神社巡り
曽於市の財部町、大隅町、末吉町から一文字ずつ取ると「財大吉(たからだいきち)」という非常に縁起の良い言葉になります。
素晴らしい幸運が潜んだ曽於市の神社巡りで、最高の幸運をつかめるかも!?
柚子町そおの歩み
はじまりは、全町民に配られた1本の苗木でした。
昭和57(1982)年、旧末吉町役場の新庁舎落成記念樹として、末吉町の全町民(約7,000戸)にゆずの苗木が1本ずつ配られました。なぜゆずの木だったかというと、曽於の気候がゆずの栽培にぴったりだったからです。曽於地区では昔から農家の庭先にゆずの木が植えてあり、その実の出来が良かったそう。調べてみると、平均気温が12~15度あたり、冬は-7度程度まで気温が下がる曽於地区のやや冷涼な気候が、ゆずの栽培に最適だったことが分かりました。高齢者の生きがいづくりにもなるということで、ゆずの木が記念樹に選定されたということです。
町民に苗木が配布された際、5戸の農家に試しに栽培してもらったことが始まりで、 昭和61(1986)年からは本格的に栽培の取り組みが進み、平成元(1989)年に「ユズ栽培同好会」が設立されました。栽培面積・生産量ともに拡大を続け、令和2年は栽培面積が97ヘクタール、生産量が1,242トンと、九州でもトップクラスの栽培規模を誇るまでになりました。
現在はゆず栽培同好会の会員384名がゆずを栽培しています。支援を行う曽於市をはじめ、県や農協、そして加工・販売を行うメセナ食彩センターが一体となって、高品質なゆずの産地づくりに取り組み、地域活性を図っています。
柚子町そおに遊びに来てね。
柚子町そおでは、老若男女の暮らしのそばにゆずがあります。
ゆずを使ったさまざまな商品が開発され、食事や入浴など日常生活に取り入れられたり、高齢者と子どもたちの交流の機会になったりしています。
そんなゆずのある暮らしを体験しに、曽於に遊びに来てみませんか。
買って楽しむ
道の駅すえよし 四季祭(しきさい)市場
曽於市末吉町深川11051-1
TEL:0986-79-1900
バイキングメニューをいただけるレストランも併設しています。
曽於市の美味しいものに出合うなら末吉、大隅、財部にある3つの道の駅へ。
「道の駅すえよし 四季祭市場」には、定番のジュースやゼリーから、料理に使える調味料、ゆずの種から手作りできる化粧水の素まで、柚子町ならではのバラエティ豊かな品々が40種類以上そろいます。
ゆず商品の詰め合わせギフトは、手土産やふるさとの味を届けるお中元やお歳暮として地元の方によく利用されています。冬になるとゆずの果実が店頭に並び、地元では家庭でもゆず湯を楽しんでいらっしゃるようです。
売り場ではゆずジュースの『ゆず吉くん』や、青唐辛子を使った『ゆずこしょう』などが人気。夏は冷やしたジュースやゼリーが飛ぶように売れていきます。小さなお子さんからおじいちゃん、おばあちゃんまで、ドライブ途中の休憩に、ひんやりとしたのど越しを楽しんでいらっしゃいます。
また、ゆず商品の詰め合わせギフトは価格帯もいろいろそろっているので、ちょっとした手土産や贈り物によく選ばれています。ふるさとの味を届けたいと、毎年お中元やお歳暮に県内外へ送られる地元の方も多いですよ。
黄ゆずの収穫時期である10月~12月頃はゆずの果実が店頭に並び、冬至の日以外でも、ゆず湯を楽しむ家庭も多いそうです。
スタッフさんのおすすめ
「私のおすすめは『ゆずしゃぶしゃぶたれ』。さっぱりとしたゆずぽん酢やゆずおろしぽん酢も、しゃぶしゃぶ肉との相性抜群です。黒豚の脂の甘さを、ゆずの凛とした酸味が引き立ててくれます。他にもステーキや唐揚げにはゆず胡椒、焼き肉用の肉には焼き肉のたれゆず風味がベストマッチです!ほっぺが落ちる美味しさは、一度試せばやみつきになってしまいますよ。
道の駅には曽於特産の黒毛和牛や黒豚も売っているので、合わせてお家で楽しんでくださいね」
「ゆずの香りや味を味わうなら、やっぱりゆずジュース『ゆず吉くん』がおすすめです!老若男女に大人気。『プレミアムはちみつゆず』も様々なアレンジがあって楽しい一品ですよ。私のいちおしは焼酎割り。体が温まるので風邪をひいた時にも飲んでいます。道の駅には『おやっとさぁ』など曽於の老舗酒造が作る焼酎やおつまみもそろっているのでぜひ一緒にどうぞ。
また、『ノンオイルドレッシング』も女性の方に人気ですね。ゆずの皮と果汁をたっぷり使い、ゆず本来の風味が楽しめる上に、からだにもやさしいドレッシングです。2015年には、『九州・山口 道の駅 ドレッシング選手権』1位を獲得。曽於の野菜のおいしさを、さらに引き立ててくれますよ。」
浸かって楽しむ
メセナ住吉交流センター
曽於市二之方2971-1
TEL:0986-76-7898
地下1,600メートルから湧出するアルカリ性単純温泉で、冬至の時期にはゆず湯を楽しめます。
施設内には、曽於市の特産物を販売する売店やレストランもあるので、1日中、ゆったり過ごせます。
食べて楽しむ
レストラン肉の蔵
曽於市末吉町深川61−2
TEL:0986-76-5487(ナンチク直売店)
鹿児島黒牛や黒豚を現地価格で買えるナンチク直売店に併設したレストランでは、曽於市産をはじめとした安心安全なおいしいお肉・野菜などをお腹いっぱいいただけます。
ゆず風味ドレッシングでいただくサラダや、ゆずポークのとんかつ定食などもおすすめです!
収穫して楽しむ
ゆずの収穫体験
さわやかなゆずの香りの中で、収穫体験が楽しめます。
収穫時期 | ・青ゆず 7月~9月半ば ・黄ゆず 9月半ば~11月 |
価格 | 要応談 |
場所 | 曽於市内各所 |
お問合せ先 | (一社)曽於市観光協会 0986-28-0111 |
ひととひとをつなぐ曽於のゆず
曽於では庭にゆずの木が植わっている家庭も多く、子どもたちがおじいちゃん・おばあちゃんに教えてもらいながらゆず狩りをする光景がよく見られます。